アラフォーワーキングマザー日記

30代半ばまでひたすら働きまくり、アラフォー高齢出産で母になりました。仕事もプライベートも欲張る方法を模索しています。

高齢出産の子育て感想(2歳現在時点)

子どもを若くして産むこと、高齢で産むことの違いとはなんぞや?



まあどちらもメリデメがあり、その手の意見は巷に溢れています。


身体のこと。
精神的な成熟度のこと。
キャリアのこと。
お金のこと。  などなど。



私は結果的にアラフォーで産みましたが、周りは20代で産んだ人もいます。


大半は30代前半に産んでいます。
(あ、これは第一子の話です。)



20代で産んだ子どもはもう中高生。


そういえば私の母も二周り程の年の差なので、母が私の年の頃には高3の娘……ナニソレヤバイ。


片や私は今、幼児を育てているわけです。



まあ、高齢出産でも良いことは沢山あります。


幸い、私には高齢ならではの身体のトラブルもありません。
(恐らく寝不足や育児自体へのストレスが無かったのと、楽天家だったから)


子育てには体力が要りますが「昔に比べて…」と思うような比較対象がないので、高齢出産のデメリットはよく分かりません。


それに一日の終わりにはクタクタになるけれど、職場復帰してからは子どもと一緒に早々と寝てしまうので朝もスッキリ早起き出来ることが多いです。



それと出産時期は女性活躍推進が始まって数年後であり、若い頃に産んだ友人よりも働く上でのテクノロジーや環境が随分整っています。
(以前書いた保活戦記はヤバかったけれど、待機児童は当時の方が更にヤバかったかも知れない。)


特にテレワーク。


テレワークする為のリモート環境はネットワークが格段に進化したし、皮肉なことにコロナ禍で浸透もしました。


子どもが余り熱を出さなかった、というラッキーはあれど、復帰初年度は年休がマイナスになる覚悟をしていたのにそんなこともありません。


当社には有休消化奨励があるのですが、看護以外で頑張って取得しなければ達成できない位。
(実際、達成に少し足りなくて焦っています。)



それと精神的なゆとり、これも大切です。


私の場合、若い頃だったら子どものイヤイヤ期に同レベルの喧嘩をしていたように思います。


食器をひっくり返すとか、公共の場で騒いだらキレて怒鳴っていたかも知れません。


でも歳を取って丸くなった?のか、今はそんなことがあっても比較的落ち着いて対応できています。
(私の母は若かったせいか、感情的に怒られまくった記憶があります。今じゃ悟りを開いていますが。同じなのでしょう。)


「まあ、この歳ならこんなものだわ」とか「怪我しなければ良いか」という心境です。



金銭的にもゆとりはあります。


所得が高くなってからの子どもなので、育休中に実入りが減っても貯蓄と手当で特には困りませんでした。


まあ、寧ろお金がかかるのはこれからですが、我々世代はある程度先回りしてキャリア構築をしてさえおけば長く働けるので良しとします。
(簡単なことではないのですが)



…と言いつつ。


そう、確かにキャリアは悩ましいものです。


私は文字通り滅私奉公の管理職をボイコットしたので、長らく上の人から腫物&ワガママ人材だと思われており、更に起死回生しかけた昇格機会に育休に入ったので評価はどん底です。
(社長賞を取った翌年に出産。)


産育休中は賞与評価をしない、というのは当たり前だけど昇格要件までリセットです。


もっと言えば、管理職以前の等級まで落ちているので、産休入りよりも前、5年位はステイです。
(目標は大幅達成したのにこれは流石に酷くないか?)



あんなに出世街道を走っていたのに、今では「このお年頃でこの等級……仕事できないんだな」と知らない人には思われる体たらくです。
(その割に復帰後も重い仕事をやっているという、組織からするとコスパが良すぎる「都合のいい女」。)


偉くなりたい、とは思わないのですが、ここでも「女性って損だな」と思います。


これを取り返すにはそれこそ何年も、休まず働いてきた人より成果を出さないといけない訳なので。
(幾ら、それまで人の何倍も働いていても一瞬でリセットされる恐ろしさ。)


若い頃のブランクなら巻き返しは可能で、最近女性活躍推進で昇進する人は若くして出産をした人が多いです。


まあ、その人たちはお年頃の子どもたちと夕飯も一緒に摂れないまま仕事をするなど(以前よりはマシな労働環境とはいえ)、私の望む姿とは違うしご本人たちも葛藤しているそうなので、何とも言えないのですが。


何か…日本は男性の家事育児参加率が相対的に低い、と言いますし。


アラサー世代は真の意味でのイクメンやカジメンもいますが、私世代だとなんちゃってなのか、我が家の夫のように開き直っている人も多かったりします。


勿論、彼らが悪い!と言いたいのではありません。


それを改善したくても育った環境(専業主婦の母が何でもやってくれた。私や夫の実家もそうでした)や職場環境(妻が専業主婦でザ昭和な価値観を持つ上司や役員)のハードルを超えるエネルギーが残っていない人も多いと感じます。


本人が忙しくて時間や心にゆとりがないっていう……。


さて私はこの先どうするのかな。



そんな感じで「高齢出産で子育てマジしんどい」という記事を出産前に沢山読んで、戦々恐々としながら対策を考えていたけれど、今のところはどうにかなっています。


勿論、あと10年若かったら子沢山家庭にしたかったなとも思いますがね。
(それはそれで一人ひとりと接する時間が思うように取れなかったり日々の育児で色々パンクしていたかも知れないので、タラレバの話です。)

我が家の保活戦記。

保活がスーパーハードだったこと。



私が職場復帰したのは、子どもが2歳目前の4月でした。


一応1歳児クラスなものの、産前の有給消化も相まって2年近くに及んだのでした。


原因は以下3つ。
1.激戦区
2.コロナ禍
3.夫の物言い



1.激戦区


昨今、女性活躍推進などで待機児童はだいぶ解消されたと言われています。


中には待機児童ゼロ宣言をしている市区町村もあります。


でもね。


待機児童の定義を調べて驚いたものです。


国の定義だと
待機児童とは「入園の要件を満たしているが、入園していない子ども」です。


ただし、子どもが入園できていなくても待機児童に含めなくてもいい「除外ケース」も定められています。
(1)通える施設があるのに特定の施設を希望した
(2)自治体補助する認可外施設などに入った 
(3)求職活動をやめた


この中で微妙だなと思うのが、
(1)で「通える範囲」の例示が「20~30分未満」という点です。


経験して分かりましたが、共働き世帯の朝はカオスです。


特に夫の家事育児参画が微妙な場合。
(我が家もこのケース。)


乳幼児は基本、自由人です。


気が向かない時は起きない、食べない、着替えないなんて日常茶飯事でヤバイ時は怒り狂って大暴れします。


外に出るまでにヘトヘト、そこから20〜30分だったら2km位登園する訳です。


特に雨の日雪の日は想像もしたくありません。


そしてこれがまた駅方向だったらマシなものの、駅と逆方向に20〜30分だった日にはもう……。


我が家の周辺には認可保育園がゴロゴロしていますが、駅方面含め10箇所以上書いたのに全滅しました。


これ、0歳1歳クラスの時です。


しかも1歳クラスの時は役所にそれぞれの園の待機順を聞いたところ、ほぼ最後尾。


どう考えても入れない。


両親フルタイム+勤続年数長い+育休明け、という保育点数としてはフルコンボなのにこの結果……。


隠れ待機児童の現実を噛みしめたものでした。




2.コロナ禍


そうなると認証保育園や認可外保育所を選択肢に入れることになります。


計30箇所以上、見学の申込みをしました。
(保活マスターだ、これ)


でもコロナ禍で見学お断り、見学しないと申込みが出来ない…ばかりで0歳クラスの頃は詰みました。


1歳クラスの時は背水の陣な気持ちだったので
交渉して入口から中を覗かせて貰ったり、申込をすべく粘りました。
(子連れなので生活リズムもあり難儀。)


それでも入れたのは4月から、という…。



3.夫の物言い


復帰した今でこそ言わなくなりましたが、
ザ昭和人間の夫は3歳神話を強調して(しかも理由を聞いても根拠がなかった)復帰を阻みました。


子どもが可哀想だとか、そんなに稼ぎたいのか金の亡者だとか。


モラハラじゃないか?と言ったら、私の方が虐待だとか。


今思い返しても腹が立ちます。


その癖、俺が養ってるとか言ってましたね、そういえば。


私も言われっぱなしには我慢ならないので、育休手当が出ているから養われていない!と言い返していました。


あ、共働きのキラーワードは
「私は仕事も家事育児も全部できるの!だから敢えて家事育児を担っているだけだから」
です。


子どもの喧嘩状態だけど、相手は一瞬黙ります。


黙ったら負け、の夫はその後も「家事育児が完璧でない癖に」とか言っていましたが、明らかに勢いがなくなっていました。
(家事育児が完璧?じゃあアナタの仕事は完璧なんでしょうね??カンカーン勝負あり)



さて、そのように犬も食わぬような喧嘩を何度も繰り返した訳です。


激戦区は4月以外の入園は絶望的、それに拘らず保活は続けたものの結局は夫寄りの結果と相成ったのでした。



でも。共働きで3歳ってどういうことさ。


確かに今の勤務先は3歳まで育休を取れますが、国の手当が出るのは2歳まで、残り1年を無給で過ごすということでしょうか。


我が家は世間で言うパワーカップルで、夫もそれなりの給与を貰っていますが、働けるのに一馬力(しかも望んでない)って……貯蓄もままならないし、意味不明過ぎる。



因みに職場復帰して私の給与が入るようになると夫は小遣いが増え、メリットを感じられたようで以前ほどは煩く言わなくなりました。
(時短せよ!というのはあるけれど。子どもの為、というのはあるけれど自分が家事をしたくないからでは。)



それでもストレスだけの育休ではありませんでした。


今まで働き蜂だった生活から、子どもと過ごす生活は新鮮でした。


本当に可愛くて日々の成長を張り付いて見られるのは幸せ以外の何物でもない。


育児自体は苦痛0%、幸福100%でした。
(夜泣きもないし離乳食もガツガツ食べるし手が掛からない子でもありましたが。)



それにしても今思い返すと大変だった保活。


これがダメ元で出した2歳クラスでは人気園にすんなり通ったから不思議。


新規枠は1歳の頃と変わらないのに…。


認証保育園に預けた加点が理由のようですが、大した点数でもなく、拍子抜けというか。


今の園にお世話になり、先生や友だちとも楽しそうなところで転園するのは心苦しいけれど、認証は3歳クラス以降殆どが転園するので腹は括りました。



そうして保活は終了した訳です。


はー長かった。

「ジェンダーギャップ指数」で考えた。

先週8日は国際女性デーでした。


2021年のジェンダーギャップ指数は156カ国中120位、だそうです。

https://www.gender.go.jp/public/kyodosankaku/2021/202105/202105_05.html


特に「政治」「経済」の指数が低いとか。



これは由々しき問題です!と言われているのは確かにその通りなのですが。



私にはチラリと思うこともあります。



日本がジェンダーギャップ指数が高い国になれは日本の女性は幸せになれるのか??



ジェンダーギャップ指数の高い国の文化や歴史的な背景はさまざまでしょう。



働く女性の一人として、私にもジェンダー事由の恨みつらみは本数冊分書けてしまう位に色々ありました。
(私に限らず氷河期世代の総合職女性は周囲に聞いても似たような思いをしていたようです。)


ジェンダーギャップが無くなったら、と思うことも多々ありました。


だから2015年に女性活躍推進法が始まった時は「すわ、ようやく私も!」と思ったものでした。


でも、少なくとも私が勤める会社では、
当初はちょっと様相が違ったような気がします。



私の勤務先は高学歴で地頭も良い男性総合職が専業主婦の奥様のワンオペのもと、我武者羅に働く会社でした。
(過去形なのは後述の通り現在は違うから)


だから女性社員の半数以上は一般職、彼女たちは総合職男性を我武者羅に支えた結果、独身率が高く、
ワーキングマザーになったら周囲の冷たい対応で針の筵になるような様子でした。
(妬みそねみもあったのでしょう。)



私は中途入社でしたが、この部署に配属された初の総合職女性だったからなのか、遅くまで働かないと
「総合職の癖に帰るなんてどういうこと!?」
と同性からヒソヒソされていました。
(当時は朝から深夜近くまで働く日々だったので、実際に早く帰れる日は少なかったのですが)



ヤバイ会社に入ってしまったな、と思いつつ成果が認められて管理職に登用された時は嬉しかったものです。



然しその頃私は30代半ば、出産年齢の限界もひしひしと感じ始める頃でした。


仕事は更に忙しくなり6:00〜22:00過ぎまで、昼休みもないまま働き続けていました。



何故にこんな働き方なのかって?


朝5時には出勤する上司達が6時から会議を設定したり、夜は夜で20時から会議を設定したり…兎に角朝晩の長い会議が原因でした。


20時過ぎなんて疲れて生産性もダダ下がり、そんな中で答えのない問題を延々と議論するのです。


後は社内文書の"てにをは"とか。
(新卒で入った会社では、この"てにをは"で徹夜したことがある)



今思うと笑うしかない、この無駄の塊と引き換えに高いお給料をいただいていたのでした。


でもこれが総合職男性の働き方、そこに入れて貰える女性の私はシンデレラだと見られていました。


…シンデレラも12時まで舞踏会に出ていたな。
お勤めなら深夜残業だ。



女性活躍推進ってそういうことなのか!?



後に私は今の夫で当時の彼氏から
結婚か管理職かの二択を迫られてガラスの靴を自ら叩き割ったのでした。


評価は反動でドン底へ落ちましたが、結婚出産はどうにかできました。



育休中に会社は別会社の如くマトモになり、今ではみんなが早く帰るし、女性管理職も増えてホワイト企業に変貌したのでした。
(会社が変貌したのはホワイト企業と合併したからなのですが。)


今はまだ評価の割に低い職位、というマミートラックにハマっているものの
仕事自体には不満もなく、子育てにも勤しんでいて幸福度はむしろ高いほうだと思います。


働き方に合わせて活躍している、女性活躍推進とはこういうことを指すのではないかと思うわけです。



だから。


きめ細かなサービスに裏打ちされた長時間体質の日本企業でジェンダーギャップを埋める方法は一筋縄ではいかない、と思うのです。


ジャパンクオリティを保つにはテクノロジーがもっと発達するか、少子高齢化で頭数の減ったマンパワーを長時間投入するか。


後者の環境で男女差なく働きまくるのは幸せなのか?うーむ。


勿論、働くことが悪いとは思いません。
現に私も楽しいし、働かずして暮らせる人は少数だし、GDPが云々…というのもあるでしょう。


ただ、ジェンダーギャップ指数の低さとその対策を考えると、結構根深く複雑なことになるなあと。


とはいえ、私の勤務先のように世の中は徐々に良い方向へ変わっていく、と明るく考えてもいるのですが。



そんなことを取りとめもなく考えた、という話でした。